骨美容®︎(ほねびよう)のこと。ゆりクリニック

港区田町駅前のゆりクリニック院長のブログです。

骨美容のこと。雑誌掲載のお知らせ。

本日発売の『週刊女性』(7月17日号)に監修した記事が3ページにわたって掲載されました。

    「芯からキレイに!今こそ骨美容」

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私が提唱する骨美容とはなにか、骨粗しょう症治療がなぜ大切なのか、女性の立場からとってもわかりやすく書かれています。

みっちり骨子さんとスカスカ骨子さんのイラストがキモかわいいです!

ぜひお手にとってご覧くださいね。

 

ゆりクリニック

院長 矢吹有里

 

『植物男子ベランダー』

関東地方は梅雨が明けて、あっという間に真夏になってしまいました。突然夏になったので、体もびっくりしています。水分補給はこまめにしなければなりませんね。

もう少し長持ちすると思っていた紫陽花も、とうとう花の色が焼けて終焉を迎えたので、今日は思いきって花芽を摘みました。花を摘んだあとは「礼肥」といって肥料をやります。礼肥という言葉、なんだかいいですよね。お花を楽しませてくれてありがとう、来年もまた花を咲かせてね、というお礼の肥料です。来年もまた咲きますように。

 

ベランダに緑を置いています。多肉植物や色の綺麗な花の寄せ植え、ガジュマル、熱帯スイレン(+メダカ)などです。

夏の朝は早起きをして植物(+メダカ)の世話をするのが日課なのですが、最近NHK地上波の『植物男子ベランダー』というドラマが面白くてハマっています。いとうせいこうさんの原作で田口トモロヲさん主演の、ベランダで植物を育てる男性の物語です。現在シーズン4を放映中。話の合間のミニコーナー(多肉・愛の劇場とか)、流れる音楽の選曲も含めてなんともおしゃれでオタクっぽくて、根がオタクの私はワクワクしながら観てしまいます。

 植物が、自分で季節を感じとって成長していく姿を見ているのが大好きです。新芽が出ればかわいくてたまらないし、乾いた土が水をゴクゴクと吸い込んでいくのを見ると自分までみずみずしくなったような気持ちになります。

人間の力なんて到底及ばない自然の偉大さを自宅の小さなベランダで感じて楽しんでいます。

 

写真はクリニックの多肉たち。ゆっくり成長中です。

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ゆりクリニック

院長 矢吹有里

 

 

震災と神谷恵美子の『生きがいについて』

月曜日に起こった近畿地方の大きな地震では、たくさんの方々が被災され今も不自由な生活をされていることと思います。

 

5月のNHK Eテレの「100分で名著」は神谷美恵子の『生きがいについて』でした。

神谷美恵子精神科医師で母校の先輩です。私がまだ20代だった頃に『こころの旅』とこの『生きがいについて』を先輩に薦められて読み、深い感銘を受けました。それからなんども引越しをして、古い書籍はリサイクルに出して処分していましたが、この2冊だけはいつでも手元に置いておきたい本として大切に取ってありました。

番組では神谷美恵子が『生きがいについて』を執筆するにあたり、ハンセン病の療養施設で暮らす患者たちと接することで、自分が考えてきた「生きがい」についての考えをまとめ上げる過程を、批評家・随筆家の若松英輔さんが細やかに解説していました。若松さんは東日本大震災の後、堪え難い試練に直面した人たちが、どのようにして立ち直っていくかを考える中で『生きがいについて』を読み返したとのことです。

 私もこの放送をきっかけに、この本をもう一度読み返してみました。素晴らしい本だということはもちろんなのですが、若い頃とはまた違った、静かにじわじわと心に染み込んでいくような感覚を味わいました。

なかでも、「生きがい」は社会や人が与えることはできず、自ら発見していくもの。生きがいを見つけるときには、自分の身を自然の中に投げ出して、人間が自然や大地に生かされているという実感を得るところから始まる、という神谷の考え方には深く共感します。

 私自身もこれまで、かなしみや困難なことに直面したとき、まさにこんな感覚を得ながらまた生きがいを見出してきたような気がするのです。

機会があればぜひ皆さんにも読んでいただきたい本です。

 

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写真はベランダの紫陽花。深い紫のグラデーションがお気に入りです。

雨に濡れている姿がとても美しく、毎朝癒しを与えてくれます。

 

被災された方が少しでも早く、元の安らかな生活に戻れますように。

心よりお見舞いを申し上げます。

 

ゆりクリニック

院長 矢吹有里

 

 

 

 

 

 

ゆりクリニックの美容医療

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ゆりクリニックでは、整形外科診療以外に自費診療で美容医療も行なっております。

多くの女性がお悩みのシミやしわ、たるみなどについて、画像診断システムを用いてカウンセリングを行い、なるべくダウンタイムの少ない治療をご提供するように心がけています。年齢を重ねていつの間にかできてしまったシミ、表情を硬くする原因となる眉間のしわ、フェイスラインやほうれい線のたるみなどは、機器による治療や、ボトックス、ヒアルロン酸などの注入療法で改善できることがあります。

 

私は小田原にあるあやクリニックで美容医療の経験を積みました。院長の岡宮綾先生は大学時代の先輩で、消化器外科医でもあり、小田原でも評判の女性外来を開設している美容医療・注入療法のスペシャリストでもあります。

 

ゆりクリニックの美容医療で目指していることは、大人の女性の肌をなるべく自然で美しい状態にすること。ご自身の内面の魅力があらわれるような美しさを引き出すことが理想です。

朝、鏡を見たとき肌の調子がいいと一日が気分よく始められます。ゆりクリニックでは、単なる若返りではなく、ご自分のためのこんな小さな喜びを大切にしたいと思っています。「このシミがなかったら…」「このしわが気になる…」など、これまで美容医療に興味はあるけれどもなかなか機会がなかった方もお気軽にご相談ください。

美容医療は金曜日午前は岡宮綾医師、その他の曜日は院長が担当いたします。

皆さまのご予約を心よりお待ちしております。

 

ゆりクリニック

院長 矢吹有里

関西でふたつの学会に参加しました

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先週木曜日は神戸で日本整形外科学会、日曜日に大阪で日本抗加齢医学会総会に参加してきました。どちらも日帰りです。

日本整形外科学会は、整形外科の一番大きな学会です。今年は、これからやってくる超超高齢化社会において整形外科医の果たす役割、というテーマで基調講演があり、興味深く聴きました。骨折や転倒は、関節疾患と合わせると高齢者が寝たきりとなる原因の堂々の第1位です。これらを予防することは健康寿命を延ばすことにつながり、私たち整形外科医は中心となって予防に取り組まなければなりません。骨粗しょう症による骨折を予防することーー私の役割はやはりここにあるのです。

勤務医だった頃は、どちらかというと自分の専門分野のコアなセッションに興味がいきがちでしたが、最近では医療政策や医師としての社会貢献などの演題もとても身近に感じるようになりました。開業してみると、医師としてより患者さんに近い立場になる気がします。また、実際そうありたいと思っています。

 

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一方の抗加齢医学会はアンチエイジング学会とも呼ばれ、単なる見た目の若返りではなく「加齢・老化を正しく理解して、健康な状態で長生きすること」を目的として研究発表を行う学会です。「科」の垣根を取り払い、さまざまな分野の専門家が集まるので、普段あまり接することのない分野の情報を知ることができるとても楽しい学会です。ここ数年は専門医を取得したこともあり毎年参加しています。

今年気になったのは、ミネラルバランスのお話。アンチエイジングの分野ではすでに広まりつつありますが、体内の構成要素のわずか4%を占めるに過ぎないミネラルは、ヒトの生命維持にとても大きく影響しています。そのバランスは定量測定することで過不足を知ることができます。これといった病気の原因がみつからなくても体の不調を感じる人は多いものです。もしかしたらミネラルバランスが関係しているのかもしれませんね。ミネラルバランスを知り病気を防ぐ「未病」という考え方。これからの医療は未病医療へとシフトしていくといわれているので、未病についてはもっと勉強しなければなりません。

知らないことを知ることは本当に楽しい。

これからもみなさまのお役に立つ有用な情報をしっかりと勉強してまいります。

 

写真は日本整形外科学会でのパワープレートのブース。

白いパワープレートもかわいい!

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ゆりクリニック

院長 矢吹有里

 

       


 

 

 

 

骨粗しょう症治療の講演会に参加しました

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昨夜は骨粗しょう症治療のセミナーに当クリニック看護師と一緒に参加してきました。

演者の上石先生は、私が医師2年目で初めて出張した佐野厚生総合病院で大変お世話になった先生です。脊椎がご専門で現在も佐野市を含む両毛地区での骨粗しょう症治療を一気に担っているまさに大先輩であります。クリニックでの骨粗しょう症治療を実際にどのように行なっているか、治療のポイントや最新の知見などをとてもわかりやすく説明してくださいました。

講演の後は座長の北里研究所病院整形外科部長・金子先生とのディスカッション。金子先生は慶應整形医局の同期で同じ股関節グループでもあり、常日頃から症例の相談などをし合う心から信頼している先生です。金子先生もまた骨粗しょう症のエキスパートであり、ディスカッションでは、患者さんひとりひとりの骨粗しょう症をどう正しく判断して、さまざまな薬剤をどう選ぶか、そして治療をDrop Outさせないためにはどんな工夫が必要なのか、などを会場の先生方と話し合い、とても楽しくためになりました。

骨粗しょう症の治療は、地道にコツコツと続けることがとても大切です。

そして治療方法は日進月歩。 

骨折で人生を台なしにする女性が少しでも減るように、これからも勉強を続けて皆様のお役に立てるよう頑張ります。

 

ゆりクリニック

院長 矢吹有里

 

 

『健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 』読みました。

今日の読書。

 

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最近、GoogleYahoo!で医療情報を検索すると、公的機関や専門病院などの信頼性が高いとされるサイトが上位に上がってくるようになったことにお気づきでしょうか? 逆にまとめサイトや、誰が運営しているかわからない医療情報のサイトは検索結果に上がることが少なくなっています。

これは昨年、「WELQ」という医療情報サービスのサイトを検証して、大半が間違っている記事であることを指摘し、サイトの閉鎖と運営会社を謝罪させたことでメディアの医療情報の問題点を浮き彫りにしたこの本の著者、朽木誠一郎氏が起こしたムーブメントによるものです。朽木氏は医学部出身の医療記者。「誰もが医療デマに騙されることのない世の中を作り出すために」この本を執筆されました。

私たちは誰もが健康になりたい。

人間は信じたいものを信じる。

人間はとても複雑にできている。

だからこそ、医療情報の真偽を知りデマに騙されないことがとても重要で、それを判断する際に有用な「5W2H=何を・誰が・どこで・いつ・いくら・なぜ・どのように」の実際のやり方や、GoogleYahoo!検索エンジンやネット広告の仕組みなどが分かりやすく書かれています。医療デマは人の命に関わる場合もあるほど悪質なものです。後悔しないためにもぜひ医療情報を正しく判断するスキルを身につけていただきたいものです。

私もある媒体で医療情報の記事を書いている立場上、読者の方々にお届けする情報がどのように伝わる可能性があるのかをあらためて理解することができました。今後も正しい情報をしっかりと勉強してお届けするようにいたします。

皆さんにも、自分自身と家族・身近な人の健康のためにぜひお手にとって読んでいただきたいオススメ本です!

 

今日はゴールデンウィーク最終日。睡蓮鉢のメダカの赤ちゃんが無事に生まれて嬉しい一日でした。

ゆっくりと充電できたので、また明日から一生懸命診療にあたります。

 

ゆりクリニック

院長 矢吹有里