『健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 』読みました。
今日の読書。
最近、GoogleやYahoo!で医療情報を検索すると、公的機関や専門病院などの信頼性が高いとされるサイトが上位に上がってくるようになったことにお気づきでしょうか? 逆にまとめサイトや、誰が運営しているかわからない医療情報のサイトは検索結果に上がることが少なくなっています。
これは昨年、「WELQ」という医療情報サービスのサイトを検証して、大半が間違っている記事であることを指摘し、サイトの閉鎖と運営会社を謝罪させたことでメディアの医療情報の問題点を浮き彫りにしたこの本の著者、朽木誠一郎氏が起こしたムーブメントによるものです。朽木氏は医学部出身の医療記者。「誰もが医療デマに騙されることのない世の中を作り出すために」この本を執筆されました。
私たちは誰もが健康になりたい。
人間は信じたいものを信じる。
人間はとても複雑にできている。
だからこそ、医療情報の真偽を知りデマに騙されないことがとても重要で、それを判断する際に有用な「5W2H=何を・誰が・どこで・いつ・いくら・なぜ・どのように」の実際のやり方や、Google・Yahoo! の検索エンジンやネット広告の仕組みなどが分かりやすく書かれています。医療デマは人の命に関わる場合もあるほど悪質なものです。後悔しないためにもぜひ医療情報を正しく判断するスキルを身につけていただきたいものです。
私もある媒体で医療情報の記事を書いている立場上、読者の方々にお届けする情報がどのように伝わる可能性があるのかをあらためて理解することができました。今後も正しい情報をしっかりと勉強してお届けするようにいたします。
皆さんにも、自分自身と家族・身近な人の健康のためにぜひお手にとって読んでいただきたいオススメ本です!
今日はゴールデンウィーク最終日。睡蓮鉢のメダカの赤ちゃんが無事に生まれて嬉しい一日でした。
ゆっくりと充電できたので、また明日から一生懸命診療にあたります。
ゆりクリニック
院長 矢吹有里