骨美容®︎(ほねびよう)のこと。ゆりクリニック

港区田町駅前のゆりクリニック院長のブログです。

関西でふたつの学会に参加しました

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先週木曜日は神戸で日本整形外科学会、日曜日に大阪で日本抗加齢医学会総会に参加してきました。どちらも日帰りです。

日本整形外科学会は、整形外科の一番大きな学会です。今年は、これからやってくる超超高齢化社会において整形外科医の果たす役割、というテーマで基調講演があり、興味深く聴きました。骨折や転倒は、関節疾患と合わせると高齢者が寝たきりとなる原因の堂々の第1位です。これらを予防することは健康寿命を延ばすことにつながり、私たち整形外科医は中心となって予防に取り組まなければなりません。骨粗しょう症による骨折を予防することーー私の役割はやはりここにあるのです。

勤務医だった頃は、どちらかというと自分の専門分野のコアなセッションに興味がいきがちでしたが、最近では医療政策や医師としての社会貢献などの演題もとても身近に感じるようになりました。開業してみると、医師としてより患者さんに近い立場になる気がします。また、実際そうありたいと思っています。

 

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一方の抗加齢医学会はアンチエイジング学会とも呼ばれ、単なる見た目の若返りではなく「加齢・老化を正しく理解して、健康な状態で長生きすること」を目的として研究発表を行う学会です。「科」の垣根を取り払い、さまざまな分野の専門家が集まるので、普段あまり接することのない分野の情報を知ることができるとても楽しい学会です。ここ数年は専門医を取得したこともあり毎年参加しています。

今年気になったのは、ミネラルバランスのお話。アンチエイジングの分野ではすでに広まりつつありますが、体内の構成要素のわずか4%を占めるに過ぎないミネラルは、ヒトの生命維持にとても大きく影響しています。そのバランスは定量測定することで過不足を知ることができます。これといった病気の原因がみつからなくても体の不調を感じる人は多いものです。もしかしたらミネラルバランスが関係しているのかもしれませんね。ミネラルバランスを知り病気を防ぐ「未病」という考え方。これからの医療は未病医療へとシフトしていくといわれているので、未病についてはもっと勉強しなければなりません。

知らないことを知ることは本当に楽しい。

これからもみなさまのお役に立つ有用な情報をしっかりと勉強してまいります。

 

写真は日本整形外科学会でのパワープレートのブース。

白いパワープレートもかわいい!

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ゆりクリニック

院長 矢吹有里