週末は第20回日本抗加齢医学会総会に楽しく参加いたしました、Webで。
今年は春からの学会はほとんどがWebでの開催となり、移動の時間が節約できるのとオンデマンド方式のものだと期限つきであるけれどいつでも視聴ができるので便利だな、と思っていますが、やはりリアル学会は発表する先生方の熱量が直に伝わったりするので、それはそれでとてもいいものです。
今回興味深かったのは、今年30年ぶりに改訂されたWHOの国際疾病分類(ICD-11)で、老化が疾患=病気として分類されたことにより、今後の老化についての研究スピードが一気に加速されるであろうということ。
老化に抗う=アンチエイジングというと、これまではなんとなく胡散臭さが漂う感じだったのは、さまざまな治験や研究が病気の人を対象にしかできず、エビデンスが足りなかったせいでもあります。
でも健康な人が老化することが「病気」であるとしたら、今後老化についての研究や治験は世界的にさらに効率よく大規模に行われる可能性が高くなってきますね。
あとは、今年も日本骨粗鬆症学会との共催で骨についてのセッションがあったのと、ビタミンDの重要性について、私が聴講した多くの演題でいろいろな科の先生方が語っておられたこと、運動はすべての人に必須でどんな種類や方法が有効であるか、さまざまな研究がなされていること、それから腸内細菌叢については日本人のデータもかなり増えてきてその働きについての解明がどんどん進んでいること、などが個人的にはとってもおもしろい内容でした。
日本抗加齢医学会では、今後アンチエイジングについてのガイドラインも作成する予定で、これまでにわかってきた科学的根拠に基づいた知見をみなさまにお届けできるのもそう遠くはなさそうです😌
国産の干し椎茸を頂いたので煮物に。ビタミンDたっぷり、優しい甘さでおいしかったです。
ビタミンDはカルシウムと一緒にとると効果倍増です👍
院長 矢吹有里